バンライフで日本一周をする大学生クリエイター集団「VAN TRIGGER(バントリガー)」さんの連載企画。今回から北海道へと舞台を移しバンライフの様子を語って頂きます。
記事中画像提供:VAN TRIGGER
北海道へ向けて出発
バンの最終調整を整え、高速へ向かう。
北海道初上陸の僕(オズ)とシュウトはワクワクが止まらない!
ジダイは2回北海道をヒッチハイクで旅をしたことがあり、彼曰く「北海道は自然、そして人がすごくいい!」とのこと。
ヒッチハイク中に北海道の自然を堪能した話や、いろんな人に助けられた話を聞いていたので、すごく楽しみだった。
八王子市を夕方に出発し、高速に乗り一気に北海道まで向かう。
まずは津軽海峡フェリーに乗るために、青森県青森港へ向かう。
八王子市からは直接向かうと約8時間半のロングドライブ。
宇都宮市や仙台市などのサービスエリアで休憩を挟み、次の日の昼12時に青森港に到着した。
青森港からは、青函フェリーと津軽海峡フェリーの2つあるが、今回は時間的に津軽海峡フェリーを選んだ。
僕たちが向かうのは函館港だ!
値段は¥27390円。
フェリーに乗るための手続きはとても簡単で書類を軽く書けだけなのだが、忘れていけないのが、「車検証」だ。
車検証が無いとフェリーには乗れないので、必ず確認してから家を出るようにしないといけない。
チェックインの時間になり、いざボンゴちゃんを船内へ移動させた。
乗用車は5、6台くらいだったが、トラックなどはすごく多かった。
そしてハンドブレーキをしっかり止めて僕らは船内へ入った。
広々としたオープンスペースがあったり、
窓沿いには景色を見ながらくつろげる空間がある。
そして休憩室は10人ほどが入れるスペースだ。
休憩室はすごく多くあったし、少しお金を払えば個室部屋も確保できる。
そしてシャワールームもある。
船内は意外とくつろげる場所で、フェリーは初めてだったが、想像しているより良かった。
青森港から向かう函館港までは約4時間だ。
その間はくつろいだり、作業を進めたりしていると、すぐに函館港に到着した。
バンに乗り、船から出る。
ついに北海道初上陸だ!
ここが北海道かなんてわからないが、とりあえず皆興奮した。
そしてGoogleマップで位置を確認すると本当に北海道にいる!
これから何週間いるかわからないが北海道を楽しんでいこうと思う。
日本三大夜景の函館山で車内泊
フェリーを降りてからまず函館駅へ向かった。
そして北海道へ来て1番最初にしたかったのが、海鮮丼を食べることだったので、すぐさま函館駅のすぐ横にあるどんぶり横丁市場へ向かった。
僕たちは19時過ぎに来たが、市場は朝がメインらしく、2軒ほどしか空いていなかった。
僕たちが入ったのは道下商店だ。
頼んだのが、三色丼!
10種類のネタから選べ、僕はウニ、いくら、サーモン!
ウニがどうしても食べたかった僕たちには輝いていてしょうがない!
そして実食!
もう口にした瞬間、運転の疲れもぶっ飛ぶくらい幸せに包まれた。
こんなに美味しいものを食べてしまったらこの先何度も食べてしまいそうで不安だ。
何とご飯がおかわり無料だったので、みんな3杯もおかわりしてしまった!
あー幸せだ。
北海道といえば、グルメも一つの魅力だ。
海鮮丼を始め、ジンギスカンやメロン、ソフトクリーム、味噌ラーメンなど沢山ある。
僕たちは北海道グルメはお金のことをあまり考えず、食べ尽くすことを誓った。
本当にグルメが楽しみだ!
車中泊飯、キャンプ飯ももちろん美味しいのだが、地元のグルメもどんどん食べていく!
そして僕らは函館市を観光することにした。
まず向かったのは函館金森赤レンガ倉庫だ。
海辺に佇む赤レンガ倉庫は、夜になると存在感をより増し、海外にいるかの様な雰囲気になる。
そして函館金森赤レンガ倉庫はどこで撮っても写真映えする。
次に向かったのは函館山だ。
函館市と言えばの、この100万ドルの夜景が見える場所が有名だ。
22時まではロープウェイで登る方が優先となり、車で山に上がることは出来ないが、22時以降は車での通行が認められる。
22時になるまでは函館山周辺で写真を撮ることにした。
そして22時になると同時にバンを走らせ、函館山頂上を目指す。
15分ほど登ると到着する。
展望台から顔を出すと絶景だ。
くびれている!
雑誌やテレビでよく見ていた風景だが、これは流石に感動した。
展望台はすごく風が強く、寒かった。
22時を超えると車で来れるので、人はめちゃくちゃ多いが、ロープウェイ代が浮くので22時以降に行くのがおすすめだ!
展望台の駐車場が24時間空いていたので、今夜はそこで車中泊をすることになった。
函館山は朝日もすごく綺麗なことで有名なので、翌日は朝5時に起きて展望台へ向かった。
曇っていたがそれでもすごく綺麗だった。
少し睡眠してから起きると多くの人から声を掛けられた。
実は僕らのバンに「日本一周中!YouTubeバントリガー」と書いたステッカーを貼っているのだ
この効果は抜群で、ステッカーを貼ってからは本当に多くの人に声をかけてもらえ、応援もしてもらえる。
密の状態で交流したりすることは難しいが、窓越しでも反応してくれたり、声を掛けてくれたりしてくれて、交流が出来るのは嬉しい。
そしてSNSで知っている方からも声を掛けてもらえた。
支度をした後、函館山を後にし五稜郭へ向かった。
歴史好きの僕(オズ)とシュウトはすごく楽しみだった。
五稜郭は、1868年から1869年まで行われた戊辰戦争の中の箱館戦争で新政府軍と旧政府軍が戦争をした場所として有名だ。
僕らは受験勉強でよく学んだところなので、着いた瞬間「ついに来たか!」という感じだった!
箱館奉行所などを見学した。
僕らは五稜郭タワーには登らなかったが、上から五稜郭を見下ろしたい場合は登って見ると良いだろう。
函館市は北海道の入り口だ。
都会だし観光スポット、美味しいご飯もあって最高だった。
北海道ロードトリップがスタート
函館市を後にし、北海道ロードトリップが幕を上げた。
僕たちは反時計回りで北海道を一周することにした。
函館市を15分ほど走ると、周りはもう田舎だ。
函館市があんだけ都会だったのにちょいと走ると景色が全然違う!
都会から少し離れると景色が一変するのは少し海外の感じと似ている。
緑と青がすごく綺麗だ。
そして北海道へ来て、運転していると思うことがある。
まず信号が縦なのだ。
もちろん雪が積もらない様にするためだ。
そして信号の奥にある赤と白の縞模様の矢印。
これは雪が積もった時に路肩の位置を表すためのものである。
また道路の白線と路肩の間にはスペースがあるが、ここには道路に積もった雪を捌けるためのスペース。
そのほかにも熊や鹿などの飛び出しを注意を表す標識がある。
このように、東京に住んでいると見たことがないものが多いので、運転しているととても楽しい。
そして着いたのが八雲町にある噴火湾パノラマパーク。
景色が良い!
実はここ、ジダイの思い出の地なのだ。
1年半前、北海道へヒッチハイク旅をした際に乗せてくれた人にオススメされ連れてきてもらったところらしい!
旅の思い出の地にまた成長して旅で訪れるのは、懐かしさを感じるとともに、また違った景色の捉え方が出来る。
そして1年半後、仲間とともにバンライフ日本一周でこの地に戻ってきた。
その思い出に同じ場所で写真を撮った。
そして仲間とともに、
(右シュウト、中オズ、左ジダイ)
すごくいい写真だ!
噴火湾パノラマパークを後にして車を走らせていると雲行きが怪しくなってきた。
当時福岡らへんを横断していた台風の影響で北海道も天気は曇天になって来たし、海も荒れて来た。
八雲町を抜け、東へ車を進める。
向かったのはSeicomart(セイコーマート)。
セイコーマートは北海道にしかないコンビニエンスストアだ。
見ている感じセブンやローソンよりも多い!
ちなみにファミリーマートは今のところ見ていない。
なぜ僕たちがセイコーマートに来たかと言うと、ジダイ曰く、旅人の味方らしいのだ。
その由縁は、110円パスタ!
僕(オズ)とシュウトはもちろん初なので、「そんなに安いのか?」「小ちゃいんじゃないか?」なんて思っていたが、実際に110円パスタを探してみると、本当に110円パスタがあった!
量もそれなりにあるし、めちゃくちゃ美味しい。
味の種類もカルボナーラ、ナポリタンなど定番のものから焼きそば、焼うどんなどを含めて10種くらいあるので、毎日食べても飽きない。
ちなみに今まで7種類くらい食べたが、写真にある「チキンたっぷりペペロンチーノ」が1番美味しくておすすめだ。
110円パスタ以外にもお弁当や飲料水を含めてほかのコンビニエンスストアより格段に安いので、本当に旅人の味方だと思う。
日本全国に展開してほしいと思った。
セイコーマートでの食事を挟み、到着したのが洞爺湖だ。
実は、僕(オズ)が1番行きたかった場所なのだ。
なぜかと言うと、一度空の上から見たことがあって感動したのだ。
半年前の2020年3月に世界一周へ旅立ち、エジプトで1ヶ月半もの間幽閉されていた。
そして日本へ帰ることがほぼ不可能な中、4月中旬にチャーター便が出て、やっとの思いで日本へ帰国したのだが、その日本へ帰ってくる飛行機の中で洞爺湖を見たのだ。
洞爺湖は湖の真ん中に島があり龍の目の様な形をしている。そしてそのすぐそばには大きな山もあり、すごく印象的だった。
それにやっと日本の国土が見えた喜びも印象的に残ってる理由かもしれない。
だから今回は陸から目にしてみたかった。
これが洞爺湖!
奥のボツボツしている山が、龍の目の部分だ。
エジプトへいた時の思いや、世界一周をまたしたいという思いなど、いろんな思いが浮かんだ。
洞爺湖は本当に静かで居心地がいいので、今日は洞爺湖のそばのキャンプ場で泊まることにした。
~第8回に続く~