バンライフで日本一周をする大学生クリエイター集団「VAN TRIGGER(バントリガー)」さんの連載企画。
今回は、稚内の宗谷岬から南へ下り、芸術の秋に相応しく、有名な青い池や音楽ライブを鑑賞する旅を続ける。
記事中画像提供:VAN TRIGGER
北海道で大人気の白金青い池
日本最北端の地である宗谷岬を抜けて僕たちはどんどんと南へと下っていった。
もう北海道へ来て3週間が過ぎて北海道ロードトリップも終わりに向かっている。
宗谷岬から向かったのは、北海道ですごい勢いで人気が出てきている青い池を見るためだ。
青い池は知らない人は少ないんではないだろうか。本当にそれくらい有名になったと思う。
ではなぜ青い池がそこまで人気が急上昇しているのか。
それはアップル社のMacBook、iPhone、iPadなどの壁紙に採用されたからである。
日本人カメラマンである白石健人さんにより撮られたものでios7が発表された時に採用された。
白石健人さんは写真で北海道を売り込むことを積極的に行っていた。アップル社製品の壁紙に採用されたことで結果的に日本はもちろん世界でもとても有名になったのだ。
ちなみに現在のiPhoneでは既存の設定からこの青い池の壁紙を設定出来ないが、下のリンクよりダウンロードが可能だ。(白石さんのブログからご紹介)
【青い池、壁紙ダウンロード】
ここまで有名で、絶景というので僕たちも行ってみることにした。
青い池は北海道中央の美瑛町にあるので、稚内市からは4時間半の道のりだ。
途中、温泉に入ったり休憩を挟みつつようやく到着した。
【住所】〒071-0235 北海道上川郡美瑛町白金
本当に青い!
そしてその青い池に生えている枯れ木とそのバックにある森がすごくきれいに見える。
少しではあるが紅葉も始まっているのがわかる。
ところでなぜこの池はここまで青いのか。
それは、ここの地下水には水酸化アルミニウムが含まれており、それに美瑛川からくる水が混ざり込み、コロイド状の粒子が発生する。さらにそこに太陽光が差し込むことで青色を乱反射し、池が青く見えると言われている。
だが、正確なことはまだ解明されてないという。
なので1番青く見えるのは1番日差しが強い午後だ。だが日差しの入り具合によって色々な青の顔を見せるのでずっといても飽きない。
ちなみに青い池のベストシーズンは特になく一年を通してそれぞれの季節に合わせた別世界の青い池が見れる。これも青い池が人気の由縁なのかも知れない。
春は、朝青い池が氷
夏は、緑がひろがり
秋は、紅葉
冬は、雪景色
どの季節に行ってもそれぞれの季節に合わせた顔を見せるのだ。
最後に3人で記念写真!
今、北海道の観光地で大人気ということもあり、やはり人はすごい多い!
若年層から70代まで幅広く訪れていた。
また周辺には白ひげの滝、白皮の木の並木道、ラベンダー畑など今注目されている美瑛は多くの魅力があるので行ってみて欲しい。
本場で食べる旭川ラーメン
美瑛町にある青い池を後にし、北海道で県庁所在地である札幌の次に大きな街である旭川市へ向かった。
旭川市でやりたかったことは本場の旭川ラーメンを食べることだ。
僕(オズ)の地元には旭川ラーメンが食べれるところがあり、1度食べたことがあったのだが、せっかく旭川市に来たので本場のものを食べてみたかった。
駅がめちゃくちゃでかい!ちょいとした空港くらい建物がでかい。
それからわかるように、街全体も本当に栄えていた。
僕たちが向かったラーメン屋さんは、山頭火本店。
【住所】北海道旭川市条通8丁目348-61 MANNY BLD 1F
【旭川ラーメン 旭川】とGoogleで検索してみると上の方に上がっていて評価も高かったので行ってみることにした。
そもそも旭川ラーメンとはどのようなものかというと。
実は特段制約はないらしい。
調査によると醤油ラーメンが過半数以上の店舗で人気らしいが、味噌、塩なども人気がある。
また魚介類と豚骨、鶏ガラ、野菜類で出汁をとるダブルスープというのが一つの特徴でそこに醤油ダレ、味噌、塩などのバリエーションがある。さらにラードを入れることも旭川ラーメンの特徴だ。
そして、麺は低加水縮れ中麺だ。これらが旭川ラーメンの特徴らしい。
特段制約がないと言うのはすごく面白い。
旭川ラーメンと言っても多くの種類があるから食べ比べも出来る。
ちなみに僕たちが向かった山頭火というラーメン屋さんは「山頭火系」と言われるジャンルができるほど、他の工夫がされているらしい。
そして僕たちが頼んだのは味噌の旭川ラーメン。先程説明したダブルスープが効いているのか、札幌ラーメンのようにこってりしておらずすごくあっさりしたラーメンになっている。
キクラゲが入っていたのだが、これは山頭火系の特徴だ。
お腹いっぱいになった!
時間があまりなく他の店舗は行けなかったが、多くのバリエーションを持つ旭川ラーメンはまた食べに行きたい。
未知の楽器ハンドパンのライブへ
その後夜に1つ予定がありそれまではマクドナルドで作業をした。
やはり街中でのリモートワークをするならマクドナルドが安定だ。
Wi-Fi完備、コンセント完備、たまにはがっつり食べたいハンバーガー。悪いところがない。
マクドナルドで作業をしている時に、以前から連絡を取り続けていた大学生で、現在バイクで10万円縛りで約3か月間の日本一周をしている方とあった。
リョーマくん。
彼はスーパーカブという燃費最強、リッター約50キロのバイクに載っている。僕たちのバンであるボンゴは現在リッター6キロを考えると羨ましい限りである。
だがバイクとなると雨を凌ぐことが出来ないので大変だ!夜はキャンプ場などでテント泊をしたり、その土地で出会った方やSNSで出会った方などに泊めてもらったりしながら生活をしているという。
また大学を休学している僕たちとは違い、彼は大学へ通っていてリモートで授業を受けたり、課題を行いながらの日本一周だ。
同世代だし、日本一周もの同士話が盛り上がった。
彼のバイクは黄色いスーパーカブ。荷物の後ろには「日本一周」と看板もかかっているので、是非見かけたら声をかけてあげてほしい!
この写真を見ると日本一周は同じではあるがやっていることが全然違うことがわかる。
10万円縛りもあるし、雨も凌げず基本テント泊だ。そう考えるとキツそうだ。
しかし、僕(オズ)もそんな感じでいつも海外を野宿旅をしたりしていたので、懐かしくなり羨ましさが出てきてしまった。(←この発言には次回以降の記事に注目してほしい)
そして夜になり、バイクで日本一周している子も一緒に付き合ってもらって、ある楽器のライブへと向かった。
その楽器というのが、ハンドパンだ!
名前を聞いてその楽器が頭に浮かぶ人はどれくらいいるだろうか。僕たちは少なからずわからなかった。
写真を見て、テレビや路上ライブなどで見たことがある人はいるかも知れない。東京とかではよくハンドパン奏者が路上ライブを行っている。
いい写真がなくて申し訳ないのだが、素手を使い叩くことで音色を出す体鳴楽器だ。2枚のドーム状になった金属板を合わせ丸みを帯びた形をし、上面には7つのトーンフィールドと呼ばれる音を鳴らす部分がある。
なんと、この楽器は誕生してからまだ20年しか経っていない。
スイスで開発され、その後制作方法はベールに包まれていたが、その制作方法が解禁されると一気に世界で有名になった。
そして今日のライブでハンドパンを披露するのが竹山キョんくんである。
【Instagram 竹山キョん】
実は知床半島の道の駅で僕たちがくつろいでいた時に時に話しかけてくれた女性2人組の知り合いで、その時に
「旭川市でハンドパン奏者の友だちがライブするから行ってきなよ!」
と誘われて、奇跡的に僕たちはライブがやるタイミングで旭川市に来ていたので行くことにしたのだ。
最近は地元旭川市のケーブルテレビにも出演したり、旭川市から出るということで多数のライブを行なっている。
午後8時、彼のライブが始まった!
ハンドパンは見たことはあって知っていたが、音色を聞いた時、「こんなに綺麗な音がするんだ」と驚いた。
叩き方も数え切れないほどある。指で叩いたり、手のひらで叩いたり、スナップをかけたり、拳で叩いたり。
その手の動きを見ているだけでも楽しかったが、僕(オズ)的にハンドパンの魅力がわかった。
それは1つの叩きから2つの音色が出ること。
どういうことかというと、ハンドパンを叩くと、まず聞こえてくるのが、手でハンドパンを叩いたことによって生じる物理的な渇いた音。そして、そのあと遅れてくるようにハンドパンの美しい音色が乗っかってくるのだ。
この2つの音色が合わさる事で曲がより魅力的に思えた。
だってピアノにしてもトランペットにしても、太鼓にしても、その楽器を演奏するための動作が音色になることはない。
その動作からくる音と、その楽器本来の音が入り混じる楽器はなかなかないと思うのですごく興味深かった。
さらにハンドパンは歌がないので、奏者のほとんどの人がライブ時、曲を演奏する前にその曲のイメージをお客さんに説明をするらしい。
多くの人は現実世界にあるものからインスピレーションを得て音にするらしいが、竹山キョんくんは仮想世界からインスピレーションを得て多くの曲を作成する。
例えば、ラッコが人類を滅ぼす世界。ペットショップ内の帝国。ダチョウ、ヘビ、クラゲが水上の上で争う。
などなど
思考からくるクリエイティブが大好きな僕(オズ)はたまらなく好きだった。
1時間のライブが終了。ハンドパンを生で聞くのは初めてだったが魅力に溢れる楽器だった。
ハンドパンライブ終了後、僕たち4人は旭川市唯一の道の駅である、道の駅あさひかわへ向かった。
【住所】北海道旭川市神楽4条6丁目1-12
ここの道の駅は駐車場が大きいので、車中泊をする人も多くいろんなキャンピングカーが見れた!
今夜の夕食はカレーだ。以前もらった玉ねぎとじゃがいもがたくさんあったのでそれらを使って作ってみた。
今回はレトルトではない。ちゃんとルーを買って作ったのだ。
雨が降っていたので車内で作ることにした。それにしても最近は夜ほとんど雨が降っている。
いつも通りフライパンでご飯も炊いてみんなで食べた。
その後は談笑したり、それぞれの時間を過ごしたり、
夜遅くに就寝した。
翌日、1日過ごしたリョーマくんとお別れし、彼は日本最北端の地、宗谷岬へ向かうことに。
次回は、北海道最高級の高さを誇る旭岳登山やVAN TRIGGERのメインの活動である取材・動画作成をする様子をお伝えする。
~第14回に続く~