バンライフで日本一周をする大学生クリエイター集団「VAN TRIGGER(バントリガー)」さんの連載企画。いよいよ群馬県の最終目的地である草津温泉へ。どんなバンライフになるのでしょうか♪
記事中画像提供:VAN TRIGGER
ついに草津温泉へ!
草津市に入り、最初に到着したのは草津白根山。
草津白根山は標高2578メートルあり、登山でも人気の山である。
しかし最近は草津白根山(湯釜付近)及び、本白根山周辺において立ち入り規制がされることが続いており、登山道が封鎖されているので登山ができない状況だ。
僕たちが行ったときは、噴火警戒レベル2まで引き上げられていたが、車での通行は出来た。ただし、歩行、バイク、オープンカーでの通行は禁止との事。
しかし、湯釜付近まで来るとガスの匂いが凄いので、窓は閉めっぱなしだ。
噴火警戒レベルが2まで上がっていたので、草津白根山の湯釜付近1キロ以内は立ち入り禁止だ。湯釜が見れなかったのは残念である。
しかし中腹部では外に出て、大自然を堪能する事ができた。
なんだかロードオブザリングなど、海外の映画を彷彿させる雰囲気でおすすめだ。
しかし、カメラマンはいつだって命がけた!
少し降っていくと、殺生池という名前の池がある。
もうすでに紅葉が始まっており、すごく綺麗だ。池と言われているが、沼地のような場所だった。
だいぶ運転していたので、スキー場の麓にバンを止めて一休み。
バンはいつどこで撮っても絵になる。
草津白根山は霧が凄い日が多かったり、噴火警戒レベルが引き上げられて中々行き難くなっているが、景色がすごく綺麗なので是非立ち寄ってもらいたい。
草津白根山から降りてきて、ついに草津温泉へ向かうことになった。
僕(オズ)とシュウトは初めてだ。
僕(オズ)は関東に住んでいるので近いが一度も来たことがなかったので楽しみだった。
なんと言っても草津温泉はなんと17年連続日本で一番の温泉だ。
2位以下は毎年順位が入れ替わる中、17年も連続で1位をとり続けているというだけでどれだけ草津温泉がすごい温泉かがわかる。
より期待度が上がる!
着いてすぐに草津温泉湯畑へ向かう。
これが今までスマートフォンやテレビで見続けてきた風景だ。
これぞ日本の絶景という感じだ。
紫色のライトアップもより雰囲気を生み、惹きつけられる。
久しぶりにスリーショットを撮った。
(左シュウト、真ん中オズ、右ジダイ)
カップルやファミリーが多くひしめく中、男3人で来る感じではない笑
湯畑は想像より大きく、そして観光客も予想より多く賑わっている感じがした。
そして僕らは湯畑を後にして、温泉に入ることにした。
僕たちは貧乏旅なのでお金がない。しかし、草津温泉はそんな僕たちの味方なのだ。
温泉が湧きまくっている草津温泉では無料温泉がいくつもある。
先日、群馬県桐生市に行った際に地元の方に教えてもらわなかったら知らなかった情報だ。
ちなみに草津温泉には19箇所もの無料温泉があるというのだから驚きである。さすが日本一の温泉地だ。
無料温泉なんか入ったことがなかったので、どんな感じか全然イメージ出来なかったがすごく楽しみだ。
桐生市の方に教えてもらった通り湯畑をまっすぐ進むと無料温泉を発見した。
煮川の湯(煮川源泉)
【住所】〒377-1711 群馬県吾妻郡草津町大字草津583
建物はこじんまりとしているが、「無料温泉がある」ということを知っていれば、建物を見れば何となく分かる。
当たり前だが、男湯と女湯もしっかり別れている。
中は6人ほどが入れる脱衣所があり、貴重品入れもある。そして、温泉は6人が入るには少し狭いが、僕たち3人が入るには十分な広さだ。
シャワーなどはないが水道はあり、地元の人がいうには、体を石鹸で洗うのも大丈夫らしい。
温泉の温度は46度!
かなり暑いので長居は出来ないがすごく気持ちいい。
そして、温泉から出て少ししても体はポカポカだ。上質な温泉は時間が経っても体がポカポカの状態を継続させてくれるから気持ちいい。
駐車場に戻ると、日本一周中の看板を掲げたバイクが止まっていた!
これまでバンで走っていると、バイクや車でも日本一周と掲げているのを目にしていたが、実際に止まっているのは初めてだった。
ドライバーと話をしてみたいと思い、ご飯を食べながら帰ってくるのを待っていた。
僕たちの予想だとバイカーのイメージ的に、30代から40代だと思っていたが、その人が帰ってきて話しかけてみると何と同世代だった。しかも僕たち3人より年下の20歳!
駐車場で少し話していると、日本一周もあと1週間で終わりらしく、全国のおすすめの場所を教えてもらった。
そして、僕たちと同様にカメラ好きと言う共通点も多かったので、今夜は一緒に道の駅で泊まることになった!
向かったのは、道の駅 草津運動茶屋公園。
【住所】〒377-1711 群馬県吾妻郡草津町大字草津2-1
到着したのが夜9時過ぎでお店などは空いていなかったが、駐車場には多くのキャンピングカーが止まっていた!
止まっていたキャンピングカーの多くに「日本一周中」と書かれたステッカーが貼ってあり、やはり意外と日本一周中のバンライファーは多いのだなと感じた。
カップ麺を食べながら、20歳の日本一周中バイカーと夜遅くまで話をして就寝した。
朝、写真を撮ってお別れした。
やはり旅の中の出会いは素晴らしい魅力の一つだ。旅という同じ共通点から始まり、いろんな話をする事が出来る。
そして旅で出会った人とはまた必ず再開出来る。その時、出会ってお別れした後の旅話をするのがとても楽しいのだ。
また日本のどこかで会おう!
その後はもう一度無料温泉へ向かった。
今回は別の場所、今朝地元の方に教えてもらった草津温泉では1番大きな無温温泉だ。
地蔵の湯(地蔵源泉)
【住所】〒377-1711 群馬県吾妻郡草津町草津299
建物も綺麗で、昨日の温泉よりも倍くらい大きく、そして温度も44度と昨日より低かったので入りやすかった。
温泉の中では地元の方に日本全国のおすすめスポットを教えてもらったり、その方の人生についてのお話などをしてもらった。
朝から入る温泉は気持ちよく、やっぱり無料温泉は最高でだ。
湯もみや温度調節をしていない分、暑いのが苦手な人や広々としたゆったりとしたい人には向いてないかもしれないが、「本物の草津温泉を感じたい!」という人にすごくおすすめしたい場所だ。
妙義山へ!
草津温泉を後にして高崎市経由で妙義山へ向かった。
高崎市では今回のバンライフ日本一周で愛用している「go slow caravan」というアウトドアショップの高崎店へお邪魔させていただき、お店を見学したりお話をさせていただいた。
そして群馬県の最終目的地の妙義山へ向けてバンを走らせた。
実は僕(オズ)とジダイは2ヶ月ほど前に来たことがあったのだが、その時に2人とも妙義山の見た目のカッコよさに惹かれて、「バンライフ日本一周中にまた来よう!」と話していたのだ。
そして妙義山はこれまた頭文字(イニシャル)Dの聖地。シュウトも前々から楽しみにしていた。
高崎市から1時間半ほどで妙義山に到着した。
この日の車中泊は道の駅「みょうぎ」だ。
駐車場がすごく広く、車中泊仕様のバンが多く止まっている。そして妙義山の麓にあるので景色も最高だ。
【住所】〒379-0203 群馬県富岡市妙義町岳322-7
到着したのは夜の10時過ぎだったが、食事はもう軽く済ませていた。
そして今日も寝る前に作業を行う。大体寝る前にはYouTubeや仕事の動画編集を行っている。
ちなみに僕らは、ポータブル電源から電力を確保しているのだが、何を使用しているかを紹介したい。
僕らが使用しているのは、パワーオーク株式会社の「BLUETTI EB240」だ。
YouTubeに上がっていたレビュー動画を見ると、「モンスター級のポータブル電源」とも言われているほど、規格外の容量のポータブル電源になっている。
もすごい容量だ。スマートフォンのフル充電も100回程出来る。
炊飯器もドライヤーもヘアアイロンも動作する事ができ、バンライフ 生活も快適に過ごせる。
あると絶対便利なので、容量、サイズ、重量、充電時間など自分たちの生活に合ったものを選ぶといいだろう。
そして、作業を終え就寝した。
朝起きると妙義山の麓であることがわかる。絶景の前で起きるのはやっぱり最高だ。
改めて妙義山はカッコいい山である。
石柱が多く立つ感じが、中国を旅した時に訪れた武陵源という場所を彷彿とさせる。
駐車場から広場に行き、綺麗な景色を前にハンモックをつけてゆっくりし、その後はCarstay株式会社さんのオフィシャルバンライバー(バンライファー)へ応募するためのプロモーションビデオを撮った。
妙義山の全貌もドローンなどで撮影しているから是非見てもらいたい。
その後は妙義山に登りに行くことにした。
妙義山はハーネスをつけて登るくらい厳しい山であるが、ハイキングのように登れるルートがあるので、今回はそのハイキングルートで行くことにした。
ハイキングルートと言うがかなり険しい。下手すれば転落してしまう。
眺めのいいところがあったので、ここでコーヒーを作って飲んだ。
絶景を前にして飲むコーヒーも最高である。
奥の方まで来たので適当に引き返して帰ることに。
こうして僕らの群馬県観光は終わった。
群馬県は6日ほど滞在していたから、色んな人にも出会えたし、色んなところへ行けたので大好きになってしまった。
群馬県はまた通過すると思うので来たい。
キャリア、太陽光パネル装着
群馬を後にして、向かったのは東京都にある僕(オズ)の家だ。
なぜ一度帰るのかと言うと、僕たちのバンには、まだキャリアと太陽光パネルが付いていないのだ。
そのため、荷物はキャリアに置けず、ポータブル電源の充電もコンセントでやっていて、太陽光で充電できていなかった。
購入物の到着が9月7日の出発に間に合わず、僕たちが関東を回っている間に家に届いたので、一度帰って装着し、冬用の服などの準備もしてから再出発することにした。
家に到着し、すぐさまキャリアをつける。
僕らが買ったのはボンゴ対応のキャリアだ。
「TUFREQ(タフレック)ルーフキャリア ボンゴ L380 」
説明書通り進めていくと簡単に装着する事ができた。
次に太陽光パネルをキャリアに取り付ける。
僕らが買ったのは「ECO-WORTHY」。100W2枚の200Wのタイプだ。
ポータブル電源の容量が少なく、1人用くらいなら100Wで十分だが、3人となると最低でも200Wはほしい。
そして、僕たちみたいに2枚の太陽光パネルを一つのポータブル電源に繋ぐ場合、コネクターを買う必要がある。
僕たちが買ったのはY字型のタイプだ。
太陽光パネルをキャリアに取り付けるのはすごく簡単なのだが、必ず注意しないといけない部分があるので要注意だ。
僕たちはベニヤ板とビスと結束バンドで取り付けた。
とてもシンプルだ。
太陽光パネルにベニヤ板をビスで取り付け、キャリアの棒の位置のところに穴を開けて、結束バンドを取り付ける。
結束バンドは、屋外用を使い、耐久性が良いのを選んだ。
後はMC4コネクターを使って、付属のケーブルに繋ぎ、ポータブル電源に接続するだけだ。
これで勝手に太陽光で充電出来るようになった。
曇りの日だと約50Wの発電量で、晴れていると100Wから130Wくらい発電する。
ちなみにACコンセントからの充電で150Wから160W位なので上出来だ。
注意点は、太陽光パネルに影をつけないことだ。これは必ず守るようにしたい。
一部に継続的な影がついてると、全体の発電量が低くなると同時に、太陽光パネルに負荷がかかり壊れやすくなるようだ。
僕らのキャリアの場合、キャリアの横の柵の影がつかないように、ベニヤ板を敷いてソーラーパネルを取り付けた。
というわけでこれで荷物の置き所問題と、ポータブル電源の充電問題が解決した。
さぁ、再出発だ!
さいごに
今回は長居した群馬県でのバンライフの様子をレポートした。
群馬県は自然が多く、毎日の車中泊がすごく楽しかった。
そして、車中泊できる場所も多い印象を受けた。
次回はついに北海道上陸だ。大自然が僕らを待ち構えてる!
~第7回に続く~