冬キャンプのテント内は、底冷え対策をしないと眠れないほど寒くなります。
寒さで夜中に目が覚めたり、風邪を引いたりしては、せっかくのキャンプがツライ思い出になってしまうかも・・・。
そこで今回は、冬キャンプの睡眠を快適にしてくれるおすすめのマット6選をご紹介します。
マットの種類や正しい選び方を知って、テントの底冷え対策をバッチリ行いましょう!
キャンプマットの種類
今回は、寒い環境でも特にしっかりと暖かさをキープしてくれる「ウレタンマット(ロールマット)」「エアマット」「インフレーターマット」をご紹介します。
ウレタンマット(ロールマット)
ウレタンマットは、表面の凸凹に気泡が密閉されているため、断熱性に優れています。
軽量で持ち運びしやすく、設置も簡単。地面の凹凸感が伝わりにくく、テントの底冷え防止効果もバッチリです!
耐久性があり、場所を選ばずに使うことができるのも大きな魅力。折りたたみ式かロール式のいずれかで収納もカンタン。
エアマット
エアマットは、自分で空気を入れて膨らませるタイプのマットレスです。
「エアマット」という名前のイメージどおり、ふかふかで柔らかく寝心地は抜群!
地面との間に空気の層ができるため、断熱効果も高いです。また、自分で好みの硬さや厚みに調節できます。
収納後はコンパクトになりますが、空気を入れたり抜いたりする手間が必要です。
穴が開いてしまうと使用できなくなるため、リペアキットを持って行きましょう。
インフレーターマット
インフレーターマットは、キャップを開けると半自動的に空気が入るタイプのマットレス。
設置したい場所に広げてキャップを開ければ、勝手に膨らんでくれる優れモノ。最後に自分で空気を足して、好みの硬さに調整できます。
マットレスの内側に断熱材が入っているため、エアマットより重いですが、収納時はコンパクトになります。
高い断熱性と設置の手軽さからとても人気の高いマットレスですが、他のタイプのマットレスと比べると、やはり価格は高めです。
「R値」とは
Amazonや楽天など、ネット通販でキャンプ用のマットレスを検索していると「R値2.0」や「R値6.0」といった数値が目に留まりませんか?
この「R値」とは、断熱性を数値化したもので、数値が高くなるほど断熱効果も高くなります。
最適な「R値」を選ぼう!
同じ冬キャンプでも、気温が氷点下まで下がるキャンプ地と気温0℃以上のキャンプ地では、最適なR値がちがいます。
気温が氷点下になる場所でキャンプをするなら「R値=4.0以上」の高い断熱性があるマットレスを選びましょう。
しかし、気温が0℃以上の場所なら「R値=3〜4」程度のマットレスでも十分対応できます。
ちなみに、銀マットは「R値=0.25〜0.5」くらい。冬キャンプで使うことを考えると、銀マットだけではかなり心細いですね。
冬キャンプでは寒さ対策を怠ると、低体温症などの危険な症状を引き起こす可能性があります。
キャンプ地の気温を確認して、最適なR値のマットを選びましょう。
冬キャンプにおすすめのマット6選
それでは「冬キャンプにおすすめのマット6選」をご紹介します。
テント内の底冷え対策を万全にして、朝まで暖かく過ごしましょう。
【気温0℃以上】R値=3~4のおすすめマット
気温0℃以上のキャンプ地に対応する「R値=3~4」のマットレスをご紹介します。
放射冷却の影響で冷え込む夜間でも、気温が0℃を下回らないキャンプ地で使うときにおすすめです。
シートゥサミット イーサーライトXT【R値3.2】
イーサーライトシリーズの推しポイントは、軽くて寝心地が良いところ。
「普通のベッドに寝ているみたい!」とユーザーからも大好評です。
設営時は厚みが10cmになりますが、収納時は500mlのペットボトルホルダーに入りそうなほど、コンパクトになります。
就寝中、枕の位置を固定してくれる「ピローロックシステム」もうれしいですね。
サーマレスト プロライトプラス【R値3.4】
フォームを斜めにカットする「ダイアゴナリーダイカット」によって、軽さと収納力をキープしつつ、高い保温性を発揮します。
軽さと保温性、収納力のバランスが良く、多くのベテランキャンパーたちに支持されるのも納得です。
鮮やかなカイエンカラーも、かっこいいですね!
サーマレスト プロライトエイペックス【R値3.8】
プロライトエイペックスは、快適さを追求したフォームタイプのマットレスです。
板状の「ストラタコアフォーム」は、中抜きしたフォームよりも断熱性に優れています。「膨らませやすい!」「暖かく眠れる!」とユーザーの評価も上々。
軽量でコンパクトに収納できるため、サイクルツーリングにもピッタリです。さらに、新バルブシステムのおかげで空気の補充も簡単になりました。
【気温氷点下】R値=4以上のおすすめマット
気温0℃未満のキャンプ地に対応する「R値=4.0以上」のマットレスをご紹介します。
気温が氷点下になる厳寒のキャンプ地や、雪中キャンプにおすすめです。
サーマレスト ネオエアーXライト【R値4.2】
ネオエアーXライトは、とにかく軽さと暖かさに優れています。
レギュラーサイズの重量が350gなのは、かなりうれしいですね!
マットの内側に熱反射板を使っているため、体温を外に逃がしません。
内側が2層になっており、寒い中でも朝まで暖かく眠れますよ。
裏面は滑りにくい素材になっているため、寝返りを打ってもズレる心配ナシ。
ゼンビビィ 軽量マットレス【R値5.0】
ゼンビビィのマットレスは、クッション性が高く、膨らませるときの音が「ほぼ無音」。
付属のポンプサックを使って、1分以内でサクッと膨らませることができます。
内側に合成断熱材が使われているため「R値=5.0」と断熱性も高く、真冬のキャンプでも強い味方になってくれますよ!
サーマレスト モンドキング3D【R値7.0】
モンドキング3Dは、サーマレストの中で最も断熱性が高い「R値=7.0」です。
板状の「ストラタコアフォーム」を使っているため、地面からの冷気を遮断しつつ、高い保温性を発揮します。
使用時の厚みが11cmあり、さらに側面は垂直になっているため、マットレス同士をピタリとくっつけて並べることが可能です。
表面の生地は、アップデートされてまるでビロードのような触り心地。快適な睡眠を約束してくれます。
底冷えを和らげるには「レイヤリング」
「レイヤリング」とは、複数のラグやマットレスを重ねて地面に敷くことです。
ラグやマットレスを重ねて敷くことで、空気の層を作って暖かさを保ちます。
理想的なレイヤーの順序
何も考えずにただ重ねるだけでは、せっかくの保温性や断熱効果を十分に活かしきれない可能性があります。
レイヤーには理想的な順序があり、これを守るとテント内の暖かさがグッと上がりますよ。
理想的なレイヤーの順序は、以下のとおり。
テント内の底冷え対策として、今回の記事でご紹介したマットレスのほかに銀マットやブランケット、冬用の寝袋を揃えておくとより安心です。
マットを活用して冬キャンプの眠りを快適に
テント内の底冷え対策は、冬キャンプを楽しむためにとても大切です。
複数のマットレスやラグでレイヤーを作り、テント内を暖かく保ちましょう。
冬キャンプの寒さ対策は「ちょっと大げさかな?」というくらいでちょうどいい
です。
必要な装備をしっかりと整えて、冬キャンプの夜を快適に過ごしましょう!