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【2400Wh】BLUETTI大容量ポータブル電源EB240を徹底レビュー

BLUETTI-EB240レビュー ポータブル電源
©︎2020 CAMPZINE
ポータブル電源

MAXOAK社の大容量のポータブル電源「BLUETTI EB240」を使用してみましたので、レビューをしたいと思います。

BLUETTI-EB240とは

ポータブル電源の中でもトップの大容量を誇るのがMAXOAK社の「BLUETTI EB240」です。何とバッテリー容量は2400Wh(648648mAh/3.7V)もあります。これだけの容量があれば連泊のキャンプでも安心して利用できますね。

MAXOAK社は2016年に深セン市で設立されたバッテリーの専門メーカーです。もともと大容量のモバイルバッテリーで定評のあるメーカですが、ポータブル電源も「BLUETTI」と言うブランドで多くの商品を販売しています。

BLUETTI-EB240のファーストインプレッション

BLUETTI-EB240開封の儀
©︎2020 CAMPZINE

段ボールに丁寧に梱包されて届きました。受け取った時点で、4/5レベルの充電がされていました。

BLUETTI-EB240付属品
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同梱品は、本体とAC充電アダプター(充電用)、ソーラーパネル充電ケーブル(7909-MC4)、取扱説明書、サービスカード、合格書証明書となっています。

内容物数量
本体1
AC充電アダプター1
ソーラーパネル充電ケーブル(7909-MC4)1
取扱説明書1
サービスカード1
合格証明書1

本体はブルーと白の爽やかな配色で、青い部分はアルミ製で白い部分はプラスチックの筐体になっています。今のところ2400WhのEB240のカラーバリエーションはブルーと白しか有りません。

さすがに約22kgの重量があるので持ち上げるとずっしりと重く、大きめのデスクトップPC位のサイズ感があります。

BLUETTI-EB240の外観

BLUETTI-EB240外観
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正面にはUSBとDCシガーソケットの出力ポートと入力ポート、LCD表示部があります。

BLUETTI-EB240外観
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背面には、AC出力ポートが2つ配置されています。

BLUETTI-EB240外観
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側面には銀色のBLUETTIのロゴがプリントされています(片側だけ)。銀色なので見る角度によって色合いが変化します。側面にゴムパッドなどは無いので、基本的に縦置きだけのようです。

BLUETTI-EB240外観
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上面にはとても頑丈な取手が付いています。取手は可動式部分が無く、本体を持ち上げてもびくともせず安定感抜群です。

BLUETTI-EB240ラベル
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背面にはラベルが貼ってありました。(PIN情報とバーコードにはボカシを入れています)

BLUETTI-EB240のサイズと重量

BLUETTI-EB240寸法
©︎2020 CAMPZINE
BLUETTI-EB240寸法
©︎2020 CAMPZINE

BLUETTI EB240のサイズは、取手を含めた高さが36.5cm、幅が16.5cm、奥行きが49.4cmです。500mlのペットボトルと比べてみると高さは2本分もない程度です。

重量は約22kgあるのでかなりの重さを感じます。バッテリー容量が2400Whもあるのでこれぐらいの重量は仕方がありませんね。重量があるので置き場所には注意が必要そうです。地面に近い所に置いた方が安全ですね。

BLUETTI-EB240のLCD表示部

BLUETTI-EB240のLCD表示部
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LCD表示部には、左側にバッテリー容量が、右側に上から入力W数、DC出力W数、AC出力W数が表示されています。バッテリー容量は5段階表示だけで、%表示には対応していません。

LCD表示はしばらくすると自動的に消えます。DCやAC電源ボタンを押すとまた表示されるようになります。(電源ボタンを長押しすると電源OFFしてしまうので注意)

また、故障がある場合にはエラーコードが表示されます。(エラーコードの詳細は後述)

メイン電源ボタンを入れた後、DC電源ボタンやAC電源ボタンを押してONにしない場合や出力先が何も接続されていない場合はメイン電源も60秒後に自動OFFします。

【出力】BLUETTI-EB240は3つの出力方式に対応

BLUETTI EB240はAC、DC、USBの3つの出力方式に対応しており、全部で8つの出力ポートがあります。同時充電も可能です。

AC出力

BLUETTI-EB240のAC出力部
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AC出力は100-120Vのコンセントが背面に2ポートあります。合計で1,000Wまでであれば、2ポート同時に使用することができます。

AC出力の定格周波数は初期状態では60Hzに設定されていますが、下記の手順で変更することが可能です。

周波数変更手順
  1. 本体の電源を入れる
  2. DC電源をONにし、AC電源をOFFのままにする
  3. DCとAC電源ボタンの両方を1秒以上長押しする
  4. 周波数設定モードになるので、AC電源ボタンで出力周波数を選択する
  5. DCとAC電源ボタンの両方を1秒以上長押しして、周波数設定モードを終了させる
  6. 設定完了後、本体を再起動する

AC出力ポートにTVとノートパソコンを接続してみた

BLUETTI-EB240AC接続
©︎2020 CAMPZINE
BLUETTI-EB240AC接続
©︎2020 CAMPZINE

テレビとノートパソコンを接続して使用してみたところ、110Wの消費電力で問題なく動作させることができました。

AC出力ポートにiPhone Xを接続してみた

BLUETTI-EB240でiPhoneを充電
©︎2020 CAMPZINE
BLUETTI-EB240でiPhoneを充電
©︎2020 CAMPZINE

iPhone XをAC出力コンセントに接続して充電してみました。充電は問題なく出来ていますが、ポータブル電源のLCD表示部には消費電力がゼロのままになっています。

BLUETTI-EB240でiPhoneを充電
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USBテスターで測定してみたところ、電圧5.07V、電流0.96Aで規定通り充電されていることが確認できました。負荷が30W未満の場合はポータブル電源のディスプレイに出力電力が表示されない仕様のようです。

USB出力

BLUETTI-EB240のUSB出力ポート
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USB出力はType-A(5V/3A)のポートが4つあり、USB Type-Cのポートが1つあります。Type-A 5Vの単一USBポートとダブルUSBポートの最大出力は3Aです。急速充電に対応しているかは確認できませんでした。Type-CのポートはPD規格に対応しており、最大45Wまで充電可能です。

最大電力量までは複数のUSBポートを同時に使用することができます。

USB Type-A出力ポートにiPhone Xを接続してみた

USB Type-A出力ポートにiPhone Xを接続してみた
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USB Type-A出力ポートにiPhone Xを接続して充電してみたところ、問題なく充電できています。

USB Type-A出力ポートにiPhone Xを接続してみた
©︎2020 CAMPZINE

USBテスターで測定してみると、電圧5.12V、電流0.96Aで規定通り充電されていることが確認できました。ポータブル電源のLCD表示部にも5Wと正しく表示されています。

DCシガーソケット出力

DCシガーソケット出力
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DCシガーソケット出力は12V/9Aポートが1つあります。

DCシガーソケット出力ポートにiPhone Xを接続してみた

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100均などで一般的に売られているシガーソケットプラグを使ってiPhone Xを充電してみました。

DCシガーソケット出力ポートにiPhone Xを接続してみた
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問題なく充電されていることが確認できます。

DCシガーソケット出力ポートにiPhone Xを接続してみた
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こちらもUSBテスターで測定してみると、電圧5.12V、電流0.96Aで規定通り充電されていることが確認できました。ポータブル電源のLCD表示部には12Wと表示されており、想定の5Wと開きがあります。測定誤差か電力損失が考えられますね。

出力ポートのまとめ(合計8ポート)

出力ポートポート数仕様
ACコンセント2100-120V(50/60Hz)
DCシガーソケット112.2V/9A
USB-A45V/3A
USB-C1(5V/9V/12V/15V) 3A, 20V/2.25A

【入力】BLUETTI-EB240は2つの入力方式に対応

BLUETTI-EB240の入力部
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BLUETTI EB240は入力(充電)ポートが1つあり、家庭用AC電源とソーラーパネルからの充電に対応しています。

BLUETTI-EB240のACアダプター
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AC充電アダプターとソーラーパネル充電ケーブルは同梱されています。

AC充電アダプター

BLUETTI-EB240充電アダプター
©︎2020 CAMPZINE
BLUETTI-EB240充電アダプター
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AC充電アダプターは一般家庭のACコンセントから充電するためのアダプターで、50Hzと60Hzどちらの規定周波数にも対応しています。

AC充電アダプターの仕様は下記の通りでした。

項目詳細
モデルBC222360040
AC入力100-240V/2.5A(MAX) 50/60Hz
DC出力42V/4.0A

ソーラーパネル充電ケーブル(7909-MC4)

BLUETTI-EB240のソーラーパネル充電ケーブル
©︎2020 CAMPZINE
BLUETTI-EB240のソーラーパネル充電ケーブル
©︎2020 CAMPZINE

ソーラーパネルからは最大で500Wで充電することができます。MPPTを搭載しているので、効率良く充電することが可能です。

MPPT(Maximum Power Point Tracking)方式

気象条件で変化する最適動作点を自動追従して充電する方式のこと。ソーラーパネルから最大の電力を取得して充電することができます。

本製品のメーカーMAXOAK社からは、120W純正ソーラーパネルも販売されています。

フル充電までの所要時間

ACコンセントとソーラーパネルを使ってどのくらいの時間で満充電になるか調べてみました。ソーラーパネルの方が充電パワーを多く取れるのでコンディションが良ければ早く充電できそうですね。

充電源所要時間充電パワー
ACコンセント約15時間42V/160W
ソーラーパネル約4.8時間(Max)16-60V/500W(Max)

家庭用ACコンセントから充電してみた

BLUETTI-EB240を家庭用ACコンセントからの充電してみた
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家庭にある100VのACコンセントから充電してみると、160W前後で充電されていることが確認できました。

BLUETTI-EB240を家庭用ACコンセントからの充電してみた
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充電しながら給電できるパススルー充電に対応しています。実際にACコンセントから充電しながら、テレビとパソコンに給電してみましたが、問題なく動作しています。

2400Whあればキャンプシーンでこんなに使える

バッテリー容量が2400Whあれば機器をどれだけ使えるか調べてみました。扇風機やサーキュレーター、電気毛布を使っても数日もつので夏キャンプや冬キャンプにも大活躍ですね。

アイテム使用可能時間消費電力出力ポート
テレビ24時間100WAC
冷蔵庫2.6時間800WAC
電子レンジ2.9時間700WAC
プロジェクター51時間40WAC
扇風機68時間30WAC
サーキュレーター81時間25WAC
電動工具2.6時間800WAC
ノートパソコン34時間60WAC
電気毛布31時間65WAC
トラベルクッカー6時間350WAC
iPhone 11 Pro Max*130回充電3,969mAh(1回充電)USB
iPad Pro 11*66回充電7,812mAh(1回充電)USB
※ カタログスペック648648mAhの給電ロスを2割として「518,918mAh」で簡易計算

【まとめ】BLUETTI-EB240を使ってみた感想

今回使用してみた「BLUETTI-EB240」ですが、やはり2,400Whの容量はかなり魅力的です。連泊のキャンプで利用したり、防災目的であればバッテリー容量は多いに越したことはありません。

それなりに重量があるので運ぶのは大変ですが、バッテリー容量と言うメリットを考えると大した問題ではないと感じました。大は小を兼ねると言えるのがポータブル電源ではないでしょうか。

純正ソーラパネルを活用するともっと幅が広がりそうです。

「BLUETTI-EB240」は下記のメーカー公式Amazonと楽天市場からご購入できます。

【参考】BLUETTI-EB240の仕様まとめ

項目仕様
バッテリー容量2,400Wh
AC出力電力1,000W
電圧100-120V
定格周波数50/60Hz
THDV@0.7R(負荷)1
過負荷保護1000W ≦ 負荷 < 1200W@2分
1200W ≦ 負荷 @1秒
電力損失< 20W
最大効率(>70%負荷)88%
DCシガーソケット出力電圧12.2V (±1V)
電流9A (±0.3A)
USB Type-A電圧5V ± 0.3V
電流(最大)3A
USB Type-C(PD)急速充電PDプロトコル
電圧/電流(5V/9V/12V/15V) 3A (±0.3A)
20V/2.25A (±0.2A)
ACアダプタ42V/160W
PV最大入力電力500W
PV入力電圧範囲16-60V
PV最大入力電流10A
MPPT効率99.50%
最大効率>88%
ソーラー充電モードMPPT
電池仕様2400Wh, 4S60P,
162162mAh/14.8V(648648mAh/3.7V)
IP等級IP21
動作環境相対温度10%-90%
動作温度0-40°C
外形寸法493.5 x 165.4 x 364.7mm
重量22kg

【参考】BLUETTI-EB240のエラーコード

エラーコード問題処置
E001過電圧保護充電を停止して電池を放電させる。
E002定電圧保護製品を充電する。充電を完了させて再起動する。
E003電池故障本機を再起動して充電する。
E004電池放電時の加熱保護しばらく放置し、冷めてから再起動する。
E005電池放電時の低温保護しばらく放置し、温まってから再起動する。
E006電池充電時の加熱保護しばらく放置し、冷めてから再起動する。
E007電池充電時の低温保護しばらく放置し、温まってから再起動する。
E0081番目セルの低電圧保護直ちに充電し、フル充電になると再起動する。
E0092番目セルの低電圧保護直ちに充電し、フル充電になると再起動する。
E0103番目セルの低電圧保護