最近、ガジェット好きキャンパーの間で話題の電熱ウェア(ジャケット、ベスト、マフラー)をレビューしてみました。
電熱ウェアとは
電熱ウェアとは電熱線を使って発熱する機能を持たせた服の事です。電気毛布を服に応用したものと思って頂ければ分かりやすいかもしれません。
自ら服が発熱するので、寒い場所でも暖かく快適に過ごすことができる便利な服です。
最近、モバイルバッテリーや電熱線の性能が向上して、使い勝手も向上しています。
Vinmoriの電熱ジャケット
今回は「Vinmori」の電熱ジャケットを試してみました。Vinmoriは2019年に日本に進出した電熱服や空調服を取り扱うメーカーです。
外見は一般的な防寒ジャケットと何ら変わりません。
裏生地には熱を反射して閉じ込める効果のあるアルミ素材が使われています。また、フード部分は起毛されていてこれだけでも暖かいです。
左胸付近には電熱線をON・OFFさせるボタンが付いています。
バッテリーは左ポケット内部から出ているUSBコードに接続する仕組みになっています。
普通のモバイルバッテリーをそのまま使うことができます。今回はANKERのモバイルバッテリーを使用しました。
温度設定と消費電力、使用時間の目安
電熱線の温度は3段階(高・中・低)で調整可能です。
温度設定はフロント(前)とバック(背中)で別々で設定可能です。例えば、フロントを「低」にしてバックを「高」にすると言った設定ができます。
「高」モードの消費電力を測定してみると、9.2Wh(5.15V×1.97A)でした。
「中」モードではは9Wh(5.15V×1.76A)。
「低」モードの消費電力は4Wh(5.08×0.78V)でした。
ボタンの色 | 温度 | 消費電力(参考値) |
赤(高) | 約50℃-55℃ | 9.2Wh |
青(中) | 約45℃-50℃ | 9Wh |
緑(低) | 約40℃-45℃ | 4Wh |
消費電力の測定は、暖まっていない初期段階で計測しています。暖まってくるとサーミスタ(温度制御)によって変動する可能性があるのであくまで参考値となります。
メーカー公表による使用可能時間の目安は10000mAhのバッテリーで最大9時間、20000mAhで最大18時間となっています。
実際に着て試した感想
今回はMサイズを着てみました。サイズ表を見て判断したところ、ぴったりでした。サイズ表通りで問題なさそうです。
電源を入れると1分も経たないくらいで、暖かくなります。使い捨てカイロを貼っている感じに似ています。
チャックを閉めると気密性が高まって、暖かさもアップ。また、フロント部分はポケット付近に発熱部があるので、ポケットに手を入れるとポカポカです。
Vinmoriの電熱ベスト
Vinmoriのベストタイプも試してみました。
構造や設定は前述のジャケットタイプと同様です。裏側にはアルミ反射素材が使われていて、左胸付近に電源ボタンがあります。
バッテリーは左側のポケットから出ているUSBプラグに繋ぐ仕組みになっています。ポケットにはチャックがついているので、バッテリーを落とす心配もありません。
温度設定と消費電力、使用時間の目安
ベストタイプの温度調節も3段階(高・中・低)で設定可能です。
「高」モード時の消費電力は9.8Wh(5.12×1.91V)でした。
「中」モード時の消費電力は9.7Wh(5.11×1.90V)。
「中」モード時では、4.1Wh(5.16×0.8V)でした。
ボタンの色 | 温度 | 消費電力(参考値) |
赤(高) | 約50℃-55℃ | 9.8Wh |
青(中) | 約45℃-50℃ | 9.7Wh |
緑(低) | 約40℃-45℃ | 4.1Wh |
ジャケットタイプより少しだけ消費電力は少し高め傾向ですが、ほぼ同じぐらいです。
実際に着て試した感想
ベストタイプはすっきりしたデザインです。袖がないので、動きやすいですね。
そのままアウターとして着てもいいですが、インナーとしても着れる感じです。
インナーとして着ると外部に逃げる熱が抑えられるので、より効率的に温められそうです。
Vinmoriの電熱マフラー
Vinmoriからは電熱マフラーも販売されています。
付属されてるバッテリーをUSBコードに繋げばすぐに電源を入れることができます。
バッテリーはマフラーにあるポケットにすっぽりと入れることができます。
電源ボタンを軽くタップすると電源がONになります。(温度調節も同じボタンを使用)
温度設定と消費電力
温度調節は40〜80の10刻みで5段階に設定可能です。
「80」に設定(最高温度)した際の消費電力は3.3Wh(5.03V×0.66A)でした。
メーカー公表値によると、付属のバッテリーで4時間使えるようです。(最大で8時間)
実際に着て試した感想
実際に使ってみると、バッテリーがあるので重さを感じますが、首元が暖かくていい感じです。
マフラーには片方を通す穴が空いているので、電池の入っている側を穴に通して装着します。
電熱ウェアを使用してみて
今回、初めて電熱ウェアを使用してみました。電源を入れるとすぐに暖かくなるのには驚きでした。
使い方次第で、かさばる防寒着を減らすことができるので、その点は魅力的ですね。また、洗濯も可能なので衛生的です。
耐久性は気になる点ですが、上手に活用することで快適なアウトドアアクティビティができそうです。
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